麺類メモ/Udon's Memo

タイタンシフト紹介ブログ。時々アイマス。/A blog introducing titanshift. sometimes IDOLM@STER.

《召喚士の契約》と緑のヘイトクリーチャーまとめ

こんばんは。

今回は今個人的に熱いカードである《召喚士の契約》についてまとめてみました。

目次

《召喚士の契約》とは?

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召喚士の契約 (0)

〔緑〕 インスタント

あなたのライブラリーから緑のクリーチャー・カードを1枚探し、それを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。

あなたの次のアップキープの開始時に(2)(緑)(緑)を支払う。そうしないなら、あなたはこのゲームに敗北する。

MtGwikiより引用

マナの支払いを後回しにできるのが強力であり、モダンでは唯一無二のサーチカード。収録されてからタイタンシフトでは《原始のタイタン》やサイド後のヘイトクリーチャーの水増しとして常に採用されてきました。一般的な構築では2枚、《イリーシア木立のドライアド》収録以降のクリーチャーを多く採用している構築では3枚採用される場合もあります。

また0マナのインスタントである事を活かして《嵐の乗り切り》ではストームを稼いだり、《否定の力》ケアで対戦相手のターンのアップキープにキャストして《忍耐》をサーチ後に即キャストして《濁浪の執政》ルートを潰したりと意外と器用なカードでもあります。

 

《召喚士の契約》を有効活用したリスト

《召喚士の契約》は14年前からある定番のカードですが、最近面白い構築が2つ出てきたので今回記事にしてみました。それでは1つずつ見ていきましょう。

 

まずは2021年8月28日のModernChallengeでKATABAMI2さんが29位に入賞しました。このリストはメインに《願い》、サイドに《召喚士の契約》を採用しています。

この構築ではあえてサイドにも《召喚士の契約》を採用する事により、3~4tに確実に《クルフィックスの狩猟者》を置いてゲーム展開を遅延させるという強い意志を汲み取れます。この時期のモダンのメタゲームではバーンが最大勢力に迫る勢いで復権していたので理に適っています。また《約束の刻》が採用されているのでロングレンジのゲームにも強く、タイタンシフトにありがちな無駄に間延びしたゲームになりにくくしてあるのもポイントです。

シビアな土地サーチと《召喚士の契約》キャストのタイミングの選択があり、見た目以上に回す難易度が高いですが非常に独創的でありメタゲームに合った合理的な構築でした(間違いなく今まで存在した全てのタイタンシフトのリストの中で一番難しいです)。

 

次に2021年9月28日のModernLeagueでDELTHARさんが5-0していました。メタゲームに合わせて《強情なベイロス》や《再利用の賢者》などをメインに1枚だけ採用する構築は大昔から存在していますがここまで大量に採用しているリストは恐らく初めてです。

直近の結果から

  1. カウンターモンキーやジャンドサーガのような墓地利用系全般
  2. 青白コントロール(バーンが復権したため《黄昏の享楽》を強く使える、《記憶の氾濫》によるドローソースの強化、環境の中速化の3点が噛み合っているため復権)

の2つが多い環境なのでメインから《忍耐》、《運命の神、クローティス》、《基盤砕き》を採用して複数のアーキタイプに対応を試みた構築です。

勝利に直結しないカードが増えるためメインボードの安定感が少し崩れますが、メタゲームをきちんと把握する事によってゲーム展開の遅延に繋げて勝利を手繰り寄せることが可能です。

 

サーチ先まとめ(マナ総量別)

ここからは《召喚士の契約》のサーチ先クリーチャーのまとめです。簡単なメモもつけているのでメタゲームに合わせて微調整して採用しましょう。

 

1マナ域

《苛性イモムシ》

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最軽量の置物破壊。分割で支払う必要がありますが起動型能力なので《倦怠の宝珠》に引っかからないというのは利点です。

《ジャディの横枝》

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バーン対策の最軽量の壁。《稲妻》耐性は無いがタフネス3で地上をガッツリ受け止めてくれるし、構造上土地を大量に出すので結構ゲインしてくれます。対戦相手側はこれのためだけに除去を吐かないといけないので結構うっとうしいらしい。

 

《ドライアドの闘志》

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早期設置出来たらかなり便利。《濁浪の執政》のサイズアップを妨害できるし、18点に落とす事も可能。冷静に見るといろいろおかしい。

 

2マナ域

《仮面の蛮人》

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多相であることを活かし様々なフォーマットで活躍している置物破壊クリーチャー。2マナのみで効果を発揮するのは素晴らしいがタイタンシフトだと《桜族の長老》しか能動的に墓地に行けないのが少し気になるところ。

《辺境地の罠外し/激情の罠破り》

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起動型能力の置物破壊かつパワーが2でライフ18に落としやすいのがポイントです。変身するとパワーが上がり《三角エイの捕食者》のような効果を持つので置物が多いメタゲームでは心強いです。

タイタンシフトはソーサリータイミングで動くのがほとんどなので昼から夜にするのは簡単です。《願い》が採用されていると《願い》+ウィッシュボードのカードで合計2枚分動く事になり夜から昼に変わってしまうのでそこだけは注意しましょう。

《タジューラの保護者》

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滅殺持ちクリーチャーや《ヴェールのリリアナ》の奥義などには有効。活躍するメタゲームは多くないが似たカードだと《鷺群れのシガルダ》くらいしか無いため地味に替えがきかないカード。

《漁る軟泥》

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最近は《忍耐》に席を奪われがちな墓地対策クリーチャー。土地サーチの起点となる緑マナが必要ではあるがサイズがどんどん大きくなるのでクリーチャーが少ないタイタンシフトにとって大きい。

《難問の鎮め屋》

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本体も打ち消せない上に起動型能力で打ち消せなくする事が出来るので非常に便利。スタッツも2/2なので必要最低限はあるので暇な時に殴れるのも好評価。《霊気の疾風》や《緻密》によって価値は少しだけ下がったがそれでも対コントロールでは今でも優秀。

《空殴り》

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対青のカード、アーキタイプに対して奇襲性が高く優秀なカード。数年前のイゼットフェニックス環境で少しだけ使われた実績もあります(研究が進んだ結果全て抜けたしまったが…)。今のメタゲームでは下記カードの対策として便利。

  • 《瞬唱の魔道士》
  • 《濁浪の執政》
  • 《時を解すもの、テフェリー》

《スクリブのレインジャー》

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《空殴り》と似たクリーチャーではあるが下記3点によりさらに器用なクリーチャーになっている。

  • 土地破壊を立ち消えできる
  • 突然アンタップするから相手のコンバットミスを誘える
  • 上陸を毎ターン誘発出来る

《クウィーリオン・レインジャー》と同じ書き方なので対戦相手のターンでも起動できるのを忘れないようにしましょう

《溜め込み屋のアウフ》

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アーティファクトの起動型能力を禁止するカードの汎用性の高さは《石のような静寂》が証明済み。《稲妻》耐性が無いので使う際は気を付けましょう。下記アーキタイプに効きます。

  • 緑単トロン
  • 青単トロン
  • ソプターコントロール
  • 親和
  • 鱗親和
  • ベルチャー
  • フード系デッキ全般

《シルヴォクののけ者、メリーラ》

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感染に効きます!!!!!!!以上。

 

3マナ域

《忍耐》

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このブログで何度も出てきている墓地対策クリーチャー。タイタンシフトを使う人は自分含めコンバットが苦手な人が多いため使う時はきちんと考えながら適切に殴りましょう(自戒)。

今のモダンをやる上ではタイタンシフトでなくても避けては通れないカードなので早い内に揃えましょう。下記アーキタイプに効きます。

  • 青黒LO
  • 信託者コンボ
  • スパイ
  • 昂揚系デッキ全般
  • コントロール系デッキ全般

《ラムナプの採掘者》

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モダンは基本的に高速環境ですが定期的に中速環境に戻ります。そのタイミングでフェアデッキに対して強いトロンやタイタンシフトなどの土地コンボが増えるのでそれらのカウンターとして瞬間的にポンザやサンアンドムーンが流行ったりします。そのタイミングで入れると少しだけ楽になります(経験上タイタンシフトとポンザは6:4有利くらいなので入れなくてもいいから正直好みの問題)。

《クルフィックスの狩猟者》

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ライブラリートップを公開してしまうという大きなデメリットがあるが2/4と恵まれたスタッツに上陸でライフゲインがあるため、地上とライフをガッチリと守ってくれます。またエンチャントでもあるので本当にライフが危なくなったら《自然の要求》で破壊してゲインしましょう。自然の要求を採用するかどうかは置いといてバーンが流行ったら2〜3枚採用がオススメです。

《再利用の賢者》
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タイタンシフトを握った事がある人はみんな大好きなカード。cip誘発で置物破壊出来るし、18点に下げる事もできるので意外と役割は多い。《倦怠の宝珠》が流行っている現状では少し使いづらいので注意。

《刻み角》

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《溜め込み屋のアウフ》の収録以降は出番がすっかり減ってしまったが効果自体は強力。アーティファクト中心のアーキタイプは大幅な減速を期待できる。3マナと少し重いためゆっくりとした環境で採用するのが望ましい。

《秘紋のアルマサウルス》

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モダンでは各種フェッチランドの抑止力として使うと便利。タフネス5と固く、出したら殴らずにブロッカーとして運用するのがほとんど。

《不屈の追跡者》

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対コントロールなどロングレンジのゲーム展開ではドローソースとメインクロックとして大活躍。使う際は着地後に優先権を対戦相手に与えないためにも即土地をセットしましょう。

《ハートウッドの語り部

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除去耐性が無いのが気になるがスタッツ、効果共にコントロール対策として優秀。早めの除去を強要出来る上に着地すると1ドロー出来る確率がかなり高い。採用する際は《イリーシア木立のドライアド》などのクリーチャーを多めの構築にして引かせないようにしましょう。

《運命の神、クローティス》

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《虹色の終焉》によって安定感は落ちたが墓地対策とダメージとライフゲインを出来るため優秀。ゆっくりではあるがアドバンテージをきっちり取ってくれるため、下手にクリーチャーを展開するよりも《運命の神、クローティス》を展開した方がよい事も多々ある。タイタンシフトはパーマネントが少ないから顕現しにくいので期待してはいけません。

 

4マナ域

《基盤砕き》

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モダンでもよく見かける置物破壊。タイタンシフトでは想起での使用がほとんどなのでメタゲームに合わせて《再利用の賢者》とどちらを使うか考える必要あり。

《最後のトロール、スラーン》

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打ち消されない、呪禁、再生持ちと着地さえすれば対コントロール最強の性能です。モダンでは再生を許さないカードは少なく、《神の怒り》と《滅ぼし》の2種類くらいなので白黒が多いメタゲームでは避けるようにしましょう。

《変容するケラトプス》

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プロテクション青で《稲妻》耐性があり4マナ域と《虹色の終焉》にも強いのが良い点。到達を付与させれば《濁浪の執政》に強く、速攻を付与させればスタッツが優秀なため各種PWを除去するのがかなり簡単なので脳筋のように見えていろんな盤面で活きてきます。

《強情なベイロス》

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《嵐の乗り切り》の収録で最近は採用率を大きく落としているカード。バーンで最も強い火力は恒常的な火力であるクリーチャーなので4/4というスタッツは壁としてもとても優秀。複数枚採用されることが多いのでアグレッシブサイドボードで赤緑アグロにする際のメインクロックとして活躍しやすいです。

《カメレオンの巨像》

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貴重なプロテクション(黒)なので《死の影》系デッキや赤黒アグロが流行った時は選択肢としてあり。準備が整ったらパンプしまくってワンパンで勝利しましょう。

 

サーチ先まとめ(役割別)

置物破壊

  • 《苛性イモムシ》
  • 《仮面の蛮人》
  • 《辺境地の罠外し》
  • 《再利用の賢者》
  • 《基盤砕き》

アーティファクト対策

  • 《溜め込み屋のアウフ》
  • 《刻み角》

バーン対策

  • 《ジャディの横枝》
  • 《クルフィックスの狩猟者》
  • 《強情なベイロス》

コントロール対策

  • 《難問の鎮め屋》
  • 《空殴り》
  • 《スクリブのレインジャー》
  • 《ハートウッドの語り部
  • 《運命の神、クローティス》
  • 《最後のトロール、スラーン》
  • 《変容するケラトプス》

墓地対策

  • 《ドライアドの闘志》
  • 《漁る軟泥》
  • 《忍耐》
  • 《運命の神、クローティス》

その他

  • 《タジューラの保護者》
  • 《シルヴォクののけ者、メリーラ》
  • 《ラムナプの採掘者》
  • 《秘紋のアルマサウルス》
  • 《カメレオンの巨像》

 

以上です。

緑のクリーチャーはここ最近ずっと優遇されているのでこれからも強化が期待できるのは良い点です。次の更新は新エキスパンションの「イニストラード:真紅の契り」の新カードについてを考えています。

それでは良いタイタンシフトライフを!