タイタンシフトにおけるレンと七番について
こんばんは。
今回は9/24に発売される新エキスパンション「イニストラード:真夜中の狩り」に収録されるレンと七番についてです。twitterでもタイタンシフトが強化されるのではないかという声があったので記事にしてみました。
目次
レンと7番とは
まずはレンと七番の効果から紹介します(未収録のカードだから文字に起こすのが面倒くさかった)
Wrenn and Seven / レンと七番 (3)(緑)(緑)
伝説のプレインズウォーカー — レン(Wrenn)
[+1]:あなたのライブラリーのカードを上から4枚公開する。これにより公開されたすべての土地カードをあなたの手札に加え、残りをあなたの墓地に置く。
[0]:あなたの手札にある望む枚数の土地・カードをタップ状態で戦場に出す。
[-3]:到達を持つ「このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ、あなたがコントロールする土地の数に等しい。」を持つ緑のツリーフォーク・クリーチャー・トークンを1体を生成する。
[-8]:あなたの墓地にあるすべてのパーマネント・カードをあなたの手札に戻す。あなたは「あなたの手札の上限がなくなる」を持つ紋章を得る
5
モダンホライゾンで登場し様々なフォーマットで暴れたレンと六番(レンと六番/Wrenn and Six - MTG Wiki)の仲間が満を持してスタンダードに登場します。初期忠誠度が5と固く、土地を利用する能力を中心に起動型能力が4つあるPWです。「能力が4つあるPWは強い」とよく言われますが、はたしてどうなのでしょうか?それでは1つずつ見ていきましょう。
各能力について
[+1]能力について
[+1]は根囲い(根囲い/Mulch - MTG Wiki)と同じです。+1で継続して土地を獲得するならば土地を30枚以上にすれば問題ないかと思います。
土地ではないカードが墓地に行ってしまうのが大きな減点要素です。また土地を拾い過ぎてしまうのも問題です。山切れもしくは対戦相手の噴火ケアをケア出来ないパターンが発生し、風景の変容ルートが弱くなる可能性が低確率ですが発生します。これら2つを解決するだけのために忍耐(忍耐/Endurance - MTG Wiki)のcipを自分対象に打つかというとかなり怪しいです。
[0]能力について
[0]は過去のカードだとマナ結合(マナ結合/Manabond - MTG Wiki)に近いです。タイタンシフトの場合最速3tだと高確率で手札が空なので着地後即0起動はほぼ無いと予想。
手札に2枚以上土地が無いといけないので
- マナフラッド状態
- +1などで複数枚拾えた時
- -8起動後
上記3点のタイミングで起動すると思うので盤面と手札と相談しながら起動しましょう。
[-3]能力について
タイタンシフト的には一番強い能力が-3。最低5/5到達で高確率でサイズが毎ターン大きくなるのは魅力。着地後に起動するのはほぼ-3になるだろうと感じています。
しかし、今のモダン環境での主要除去は
- 稲妻(稲妻/Lightning Bolt - MTG Wiki)
- 致命的な一押し(致命的な一押し/Fatal Push - MTG Wiki)
- 虹色の終焉(虹色の終焉/Prismatic Ending - MTG Wiki)
- 邪悪な熱気(邪悪な熱気/Unholy Heat - MTG Wiki)
上記4枚でトークンが1/2(昂揚済みなら3/4)に引っかかってしまう点とタイタンシフトはクリーチャーが少ないため相手の除去が腐りやすく、格好の的になってしまう点から考えると何とも頼りないです。着地後-3起動→トークン除去→レンと七番が殴られて除去の流れが簡単に想像できてしまいます。
[-8]能力について
+1で落ちたクリーチャーを回収するくらいしか役目はなさそう。手札の上限が無くなってもマナに限界があるし、-3連打してトークン量産して遅延させつつ殴る方が絶対強い。
レンと七番を採用した仮リスト
土地(30)
4 樹木茂る山麓
4 踏み鳴らされる地
4 山
3 溶鉄の尖峰、ヴァラクート
3 ギャレンブリグ城
3 燃えがらの林間地
2 森
2 冠雪の山
1 新緑の地下墓地
1 霧深い雨林
1 吹きさらしの荒野
1 隠れた茂み
1 ケトリアのトライオーム
クリーチャー(14)
4 桜族の長老
4 原始のタイタン
2 イリーシア木立のドライアド
2 クルフィックスの狩猟者
2 不屈の追跡者
呪文(16)
4 遥か見
4 明日への探索
3 願い
2 レンと七番
2 探検
1 風景の変容
サイド(15)
2 嵐の乗り切り
2 夏の帳
1 冠雪の森
1 神々の憤怒
1 不屈の自然
1 風景の変容
1 幻触落とし
1 巻き添え
1 活性の力
1 基盤砕き
1 火炎の襲撃
1 仕組まれた爆薬
1 トーモッドの墓所
※画像の稲妻をレンと七番に置き換えてください
今まで各能力をボロクソに書いたが0能力が上陸誘発に向いているからクルフィックスの狩猟者(クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix - MTG Wiki)や不屈の追跡者(不屈の追跡者/Tireless Tracker - MTG Wiki)などを採用して上陸に寄せた構築ならワンチャンありそう。クルフィックスの狩猟者をコントロールしていたらトップが公開されるから不要牌なら土地サーチでどかしつつ+1で確実に土地を取りにいける構築に出来るのも加点要素。
着地後の動きは
という感じでトークンを大量に出して遅延しつつ1回でも殴れたら満点というような感じになりそう。
レンと七番型なら願いを抜いて除去を詰め込むのもありかもしれません。
総評
強そうなカードではあるが上陸に特化させないならばタイタンシフトには向いていないという結論に至りました。
ここ数年の赤緑のPWの中ではレンと六番の次くらいに強そうだし採用出来そうではあるがダブルシンボルの5マナで根囲いやトークン生産している場合ではない事が多く、同じ5マナ域なら約束の刻(約束の刻/Hour of Promise - MTG Wiki)や僻境への脱出(僻境への脱出/Escape to the Wilds - MTG Wiki)を使った方が4〜5tのバリューが最大化するのは間違いないです。
またモダンだと土地を大量に手札に持ってくる方法が紆余曲折(紆余曲折/Winding Way - MTG Wiki)、壌土からの生命(壌土からの生命/Life from the Loam - MTG Wiki)くらいしかなく、安定した強い運用がかなり難しいです。
個人的にはタイタンシフトよりもアグロローム(アグロローム - MTG Wiki)のような構築や宝物探し(宝物探し/Treasure Hunt - MTG Wiki)を採用した白日スケシ(参考リスト→モダン/スケープシフト/(Kritik,2021/03/05)デッキリスト | 日本最大級 MTG通販サイト「晴れる屋」)の方がデッキにマッチしていて強く運用出来そうと考えています。
以上です。
現時点(2021年8月17日)では上陸型以外は厳しいかな〜というのが本音ですがこれからのプレビューでもっと合うカード出る可能性もあるのでその際はまた記事を書いて紹介したいです。
それでは良いタイタンシフトライフを!