タイタンシフトのキープ基準について
あけましておめでとうございます。
今後もマイペースに更新していく予定です。今年もよろしくお願いします。
キープ判断の重要性について
まずはMtG公式ページで市川ユウキプロが書いたこの記事を読んでみましょう。
2018.2.15
市川ユウキの「プロツアー参戦記」 プロツアー『イクサランの相克』 前編
市川ユウキの「プロツアー参戦記」 プロツアー『イクサランの相克』 前編|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト
また、マリガンに弱いのも致命的でした。
15~16枚入っている緑マナが初手に来ないと九割九分マリガンですし、また、土地を7枚 or 6枚並べて《風景の変容》や《原始のタイタン》をプレイする性質上、リソースが非常に重要なデッキで、マリガンは他のデッキと比べて重大な問題となります。
2018.2.15市川ユウキの「プロツアー参戦記」 プロツアー『イクサランの相克』 前編 「赤緑・風景の変容」欄より引用
まさにこの通りです。
個人的には「タイタンシフトは構築5割、キープorマリガンで3割、プレイング2割」と考えています。
理由としては市川ユウキプロも仰っていますが「4t目に原始のタイタンor風景の変容をキャストするまでに大量のカードを必要とするから」です。
キープの判断を誤ってしまうと途端に厳しくなってしまいます。逆にここさえしっかり押さえれば安定して強く運用することが可能なのでとても重要です。
キープ基準について
それではキープするかどうかの基準に書いていきます。まずは7枚の時から。
- 緑マナが出る土地があるか
- 土地サーチカードが複数あるか
- 4t目に原始のタイタンor風景の変容をキャストできるビジョンが見えるか
この3点です。上にあるものほど優先度が高いです。
それでは以上を踏まえて以下の手札がキープ出来るものか見ていきましょう。
例1
「赤緑ショックランド、赤緑フェッチランド*2、明日への探索、遥か見*2、原始のタイタン」
→キープ
土地、土地サーチ、フィニッシャーが揃っているため理想的な手札のパターンの1つです。
見えているカードを順番に唱えるだけで4t目に原始のタイタンをキャスト出来ます。
例2
「ヴァラクート、森、バトルランド、明日への探索、遥か見*2、稲妻」
→キープ
フィニッシャーがいませんがキープです。
先攻ならドロー3回、土地サーチを最低2回挟むので有効牌は十分引けると思います。
またこのようなタップインの土地が多い場合は1t目に明日への探索を待機をせず、タップイン処理から始めた方が良い場合が多いです。
3t目に遥か見をキャストするよりも明日への探索をキャストした方がドローと盤面を見ながらアンタップイン出来るため柔軟に動けます。
例3
「山、ヴァラクート*2、明日への探索*2、遥か見、稲妻、風景の変容」
→マリガン
緑マナが出る土地がありません。
緑マナが出る土地がフェッチを含めると13〜15枚くらいですが、4t目に出すためには2t目からずっと土地サーチをする必要があるためこのようなハンドは7枚ならマリガンです。
次は1マリガン後のキープについてです。
- 緑マナが出る土地があるか
- 土地サーチがある
- 4〜5t目に原始のタイタンor風景の変容をキャスト出来るビジョンが見えるか
以上3点です。それでは以下の手札をキープするかどうか見ていきましょう。
例1
「森、山、遥か見、明日への探索、稲妻、風景の変容」
→キープ
もはや7枚の時より強いまであります。1マリガンではこれ以上のものはほぼありません。
例2
「ヴァラクート、赤緑ショックランド、遥か見、稲妻*2、原始のタイタン」
→キープ
条件を全て満たしているためキープです。
2回マリガンした場合はドローも含めて全て有効牌じゃないといけないのでマリガンしてこれ以上に良くするのはかなりの低確率です。
例3
「森、山*2、神々の憤怒、原始のタイタン、大祖始の遺産」
→マリガン
土地サーチが無いため、ダラダラと土地を置いている間に敗北します。
対戦相手が墓地利用系のアーキタイプと分かっているならば何とかなる可能性もあります。しかし土地がデッキの半分が土地で構成されているため、土地を引き続けて何も出来ずに敗北してしまうのがほとんどです。
続いてサイドボード戦です。
- 緑マナが出る土地があるか
- 土地サーチカードはあるか
- サイドインしたカードはあるか
- サイドインしたカードが無い場合は4t目に原始のタイタンか風景の変容をキャストできるか
以上4点です。
例外としてエルフやマーフォークなど横並びするデッキが相手の場合は山と除去のみでもキープする場合があります。タイタンシフトはボードコントロールの面も強いため、相手のリソースが切れてからゆっくりと盤面を作り、勝ちに繋げるという事も十分可能です。
いかがでしたでしょうか?
必要枚数の多いタイタンシフトにとってキープするかどうかの判断は勝利に直結するため、何度も一人回しをして感覚を掴んでもらえたらと思います。
次回からは各アーキタイプとの相性やサイドインやサイドアウトについて書いていけたらと思います。
それでは。