虹色の眺望とタイタンシフトの土地基盤について
こんばんは。
モダンホライゾンのカードパワーと盛り上がりに驚く毎日です。
今回はモダンホライゾンで収録される「虹色の眺望/Prismatic Vista」をベースに土地基盤や他の色をタッチする時のお話です。
虹色の眺望とは?
土地
タップ、1点のライフを払う、これを生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
要約すると基本地形限定のフェッチランドです。
虹色の眺望では従来のフェッチランドのようにショックランドやバトルランドを持ってくることが出来ません。しかし、タイタンシフトに採用される可能性は大きいと考えています。
タイタンシフトの土地基盤について
虹色の眺望の採用理由に入る前にまず現在のタイタンシフトの基本的な土地基盤についてです。
固定枠
土地枚数は27枚が一番多く、固定枠は以下のものとなります。
5枚がフリー枠となります。
そして山を持つ土地が13枚、フェッチランド7枚は最低でも欲しいです。
一般的な構築だとフリー枠に以下のものを採用します。
- 緑が絡んだフェッチランド2
- 踏み鳴らされた地1
- 燃えがらの林間地1
- 樹木茂る山麓1
です。
人によっては
- 燃えがらの林間地2
- 踏み鳴らされた地1
- 緑が絡んだフェッチランド1
- 樹木茂る山麓1
- 緑が絡んだフェッチランド2
- 踏み鳴らされた地1
- 隠れた茂み(サイクリングランド)1
- 樹木茂る山麓1
という構築の方もいます。
珍しい構築だとタイタンシフトがマリガンに極端に弱いため、森を3にしてマリガンに強くする構築もあります。
またタイタンシフトではサイト後に柔軟に動くため、白や黒の三色目をタッチする人もいます。
その際には上記のフリー枠のところを
- 踏み鳴らされた地1
- 赤とタッチしたい色のショックランド1
- 赤とタッチしたい色のフェッチランド1
- 緑とタッチしたい色のフェッチランド1
- タッチしたい色の基本地形1
という構築にするのが一般的です。
虹色の眺望の採用理由について
本題の虹色の眺望の採用理由についてです。理由としては主に以下のものです。
- 無駄なライフの支払いが減る
- 風景の変容、原始のタイタンの両方のルートを取りやすくなる
- 他の色のタッチがしやすくなる
- 真髄の針対策になる
・無駄なライフの支払いが減る
仮に対戦相手がアグロ、バーン系デッキで最初の7枚の手札が以下のものだったとします。
- 緑白フェッチランド2
- 明日への探索1
- 遥か見4
この7枚の場合
- 緑を出す土地にアクセス出来る
- 土地加速が十分にある
この2点でキープの条件を十分に満たしているため、フィニッシャーがいませんがキープになります。
しかし対アグロ、バーン系が対戦相手だと少し厳しくなってしまいます。
フェッチランドからショックランドをアンタップインしてしまうと対戦相手の勝利に2点分貢献する可能性が高いためです。
タイタンシフトの一般的な構築では序盤のクリーチャーの受けを桜族の長老に全てを託しているため、風景の変容や原始のタイタンに繋げるまでに敗北してしまいます。
しかし上記の手札の緑白フェッチランド2が緑白フェッチランド1、虹色の眺望1だった場合は
1t
緑白フェッチランド起動→森をサーチ→明日への探索を待機
2t
虹色の眺望起動→山をサーチ→遥か見をキャスト
という動きに繋げることが出来るため、フィニッシャーまで繋がる確率が僅かではありますが上昇します。
・風景の変容、原始のタイタンの両方のルートを取りやすくなる
引き続き上記7枚で
1t
緑白フェッチランド→森サーチ→明日への探索待機
2t
緑白フェッチランド→森サーチ→遥か見をキャスト
を行ったとします。
その場合3t目にヴァラクートなどの山ではない土地をドローし、セットした場合4t目の土地が
- 森2
- ショックランド2
- 山1
- ヴァラクート1
となり、原始のタイタンをキャストしてもヴァラクートが誘発しないので盤面に干渉することができないため、そのまま押し切られるという可能性もあります。
しかし、虹色の眺望があると
ショックランド2
山2
森1
ヴァラクート1
となり、原始のタイタンルートも取ることが可能です。
2tに無理矢理ショックランドをサーチしてから遥か見をキャストした場合は「リスクを負ってでもショックランドをサーチしたから手札に原始のタイタンがある可能性が高い」という情報を対戦相手に伝えてしまい、その後の動きを全てケアされて動かれる可能性が高まります。大振りな動きが多いタイタンシフトにおいてこの情報を与えてしまうことは致命的です。
また、4t目に風景の変容でなければ敗北しないという事を対戦相手側が分かれば翻弄する魔道士(翻弄する魔道士/Meddling Mage - MTG Wiki)やガドック・ティーグ(ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg - MTG Wiki)など制限をかけるものやハンデスを打たれるとそのまま敗北に繋がってしまいます。
・他の色のタッチがしやすくなる
従来の構築だと
- フェッチランドが噛み合わず、サイドカードは持っているがタッチした色の土地をサーチしたくてもサーチ出来ない
- サーチは出来てもショックインをせざる得ない
という状況が頻発していました。
虹色の眺望だと基本地形限定ですが状況に応じてサーチ出来るようになります。
またタッチしたい色の土地をサーチしても今までは廃墟の地や大爆発の魔道士で破壊されてしまい、サイドプランを取れずにそのまま敗北してしまうことがありましたがケアも簡単に行うことができます。
・真髄の針対策になる
当たり前ですが散らせば散らすほど対策になります。しかし、散らし過ぎるとドローによっては自分のやりたい動きと噛み合わないことが発生します。
虹色の眺望を採用すると真髄の針対策をしつつ、最小限の種類にスマートにまとめることが可能です。
虹色の眺望登場後のフェッチランドの枚数について
長々と書いていましたが結論から言うと
フェッチランド8枚体制の場合
赤緑のみ
- 樹木茂る山麓4
- 吹きさらしの荒野2
- 虹色の眺望2
3色目をタッチする場合
- 樹木茂る山麓3
- 吹きさらしの荒野2
- 虹色の眺望2
- 赤とタッチしたい色のフェッチランド1
フェッチランド7枚体制の場合
赤緑のみ
- 樹木茂る山麓4
- 吹きさらしの荒野2
- 虹色の眺望1
3色目をタッチする場合
- 樹木茂る山麓3
- 吹きさらしの荒野2
- 虹色の眺望1
- 赤とタッチしたい色のフェッチランド1
が一番バランスが良いと現状では考えています。
フェッチランドの枚数についてはカルニの心臓の探検や不屈の追跡者の採用枚数や個人の好みによるところが大きいので 各自回してみて考えてもらえたらと思います。
今回長々と書いてしまいましたが「土地基盤について」、「土地のセットとサーチの順番から与えてしまう情報」の2点から書いてみました。普段何気なく行っている土地のセット、サーチの順番にも普段から意識し、勝てる勝負にはキッチリ勝てるように心がけましょう。
それでは良いタイタンシフトライフを!