こんばんは。
今回はモダンホライゾン、M20での採用されるカードについての紹介です。
モダンホライゾン編
虹色の眺望
詳しくは過去の記事(虹色の眺望とタイタンシフトの土地基盤について - 麺類メモ)で紹介しているのでそちらをご覧ください。
個人的には今後のタイタンシフトにとって重要な一枚になると考えています。
ここまで書いておいてfoilが高過ぎてまだ買えていないタイタンシフト使いがいるらしい、おかしいな〜誰のことなんだろうな〜。
溜め込み屋のアウフ
サイドボード要員です。
主に親和、鱗親和、ウルザソプターに対して効果があります。
赤緑というカラー上、起動を阻害するカードは無かったのでありがたいです。また唸りプリズン系は常在型の効果が多いので効果が薄いため、要注意です。
- 早期に出せること
- 着地すれば大きく妨害できること
- 2/2なので1回でも攻撃が通れば18点以下に持ち込めること
上記3点が評価点です。
環境上に上記アーキタイプが増えたタイミングにサイドに1枚忍ばせるのが良いと考えています。
活性の力
過去の記事(タイタンシフトのサイドカード - 麺類メモ)でも書いていますがタイタンシフトは置物によって大幅な減速を強いられます。
モダンホライゾン前の環境では自然の要求が一番採用されています。理由としては下記のものです。
- インスタントかつ1マナと小回りの効く動きが出来ること
- 24点になっても土地8枚からの風景の変容の前では誤差であること
- 緑トロンの1t探検の地図や白黒エルドラージなどの妨害に特化したバイアルを破壊できること
- レアケースですが自分の設置したカルニの心臓の探検やクルフィックスの狩猟者を対象に打ち、4点ゲインして緊急回避する
話を本題に戻します。今まではマナが必要でしたが、活性の力は緑のカードを追放すれば置物を最大2枚破壊出来るようになるのも大きなポイントです。自分のターンだと結構重めなので自分の手札、盤面と相談しながら打つ時は慎重に打つようにしましょう。
また手札の関係上どうしても森サーチ出来ないなどこちらの動きが噛み合わず、妨害系の置物を設置されてそのまま即敗北というのも減るのはとても大きいです。
個人的には今後サイドボードの置物破壊の枠は以下のものになると考えています。
- 活性の力1
- 自然の要求1
- 再利用の賢者1
理由としては
- 活性の力のみでは大いなる創造者、カーン(大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator - MTG Wiki)とマイコシンスの格子(マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice - MTG Wiki)のコンボを活性の力のみで突破するのは困難なため(マイコシンスの格子が着地すると手札のカードが全て無色になってしまうため)
- 翻弄する魔道士(翻弄する魔道士/Meddling Mage - MTG Wiki)やガドック・ティーグ(ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg - MTG Wiki)、虚空の盃(虚空の杯/Chalice of the Void - MTG Wiki)などキャストを制限するカードから避けるためにマナコストやカードを散らすため
- 召喚士の契約からサーチ出来るようにして置物破壊枠の水増しをするため
以上3点です。
環境の速度が変わった場合は再利用の賢者から苛性イモムシ(苛性イモムシ/Caustic Caterpillar - MTG Wiki)に変えるなど柔軟に対応出来るようにしましょう。
嵐の乗り切り
大きく不利がつくバーン、赤青ストーム、純鋼ストームに対する強烈な対策カードがついに現れました。
今までのスペルでのゲイン枠は過去の記事(タイタンシフトのサイドカード - 麺類メモ)にて紹介しています。まずそれらとの比較を行いたいと思います。
人生は続く
メリット
- 1マナでインスタントのため、奇襲性が高い
- 最大8点ゲインのため、優位に立ちやすい
- 桜族の長老を生贄に捧げた後や稲妻で相手のクリーチャーを除去した後など簡単に8点ゲインできる
デメリット
- 手札に稲妻が無く2tに桜族の長老を出した場合に限り、「8点ゲインのためにクリーチャーのアタック後にブロックせずにスルー」という不自然な動きをしなくてはいけない場面が発生し、手札の内容がバレる可能性がある
ムラーサの胎動
ムラーサの胎動/Pulse of Murasa - MTG Wiki
メリット
- 土地もしくはクリーチャーを回収できるため、その後の展開に繋げやすい
- インスタントのため、相手の妨害をケアして動ける
デメリット
- 3マナと大振りな動きのため、読まれやすい
- 自分の墓地に土地かクリーチャーが無い場合に相手の墓地を対象にしなければいけないため、相手の手助けになってしまう
- お互いの墓地に対象が無ければ打つことができない
以上が今までのゲイン系スペルのメリットデメリットです。
それでは嵐の乗り切りに移ります。
メリット
- インスタントで2マナなので比較的軽め
- ストームが貯まれば大量にゲイン可能
- 有効な対抗策が狼狽の嵐(狼狽の嵐/Flusterstorm - MTG Wiki)、頭蓋割り(頭蓋割り/Skullcrack - MTG Wiki)くらいしか無くケアしやすい
デメリット
- ストームが貯まっていないと回復効率が悪い
- タイタンシフトにはインスタントが少ないため、ストームの数値は対戦相手に依存しがち
安定感は欠けますが、今までのゲイン手段と比較すると優秀な面が多いため、これからはサイドボードの定番になると考えています。
その時の土地次第ですが召喚士の契約(http://mtgwiki.com/wiki/召喚士の契約/Summoners_Pact)もインスタントなのでストームを稼ぐことが出来ます。覚えておくとイザという時に役立ちます。
春花のドルイド
cipで砕土(砕土/Harrow - MTG Wiki)を出来るドルイドです。
メリット
- 後引きにとても強い
- ルート変更が行いやすい
- 3マナのクリーチャーで1/1であること
- 上陸誘発がしやすい
- 砕土と違い、打ち消しに強い
デメリット
- 外科的摘出、根絶の的になりやすい
それでは1つずつ説明していきます。
後引きにとても強い
ライブラリー内に山が残っていればcipでヴァラクート2回誘発で6点分のダメージを生み出せます。
少し前のタイタンシフトだとカルニの心臓の探検(カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition - MTG Wiki)など後引きに弱いカードが多く、最後の最後に引けずに敗北してしまう事が頻発していたのでこれを避けられるのは大きいと思います。
ルート変更が行いやすい
戦場に既に森森ヴァラクートがあるなど「4tにタイタンが着地はするが誘発する事が出来ない」、4t目開始時6枚の土地からスタートするも「ランドセットが出来ず、マナが緑緑赤赤赤赤だったため、ランパンを挟めずに風景の変容に繋げられず敗北」というタイタンシフトにある負け筋を防げます。
手札の内容から自分のルートに合わせてより安定させるもよし、ルート修正して負け筋を減らすもよしとかなり柔軟な動きが可能です。
またフェッチランドを切らずにサクると1点ライフ節約しつつ、マナ基盤を強固に出来るのでオススメです。
3マナのクリーチャーで1/1であること
サイド後に多く採用される軽蔑的な一撃(軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke - MTG Wiki)や頑固な否認(頑固な否認/Stubborn Denial - MTG Wiki)、否定の力(否定の力/Force of Negation - MTG Wiki)などが増えますが春花のドルイドだと引っかからないので通りやすいです。
また1/1なので最低限の壁にもなるので僅かではありますが延命できます。
上陸誘発がしやすい
一枚で即2枚ランパンできるカードは限られているので貴重です。カルニの心臓の探検や不屈の追跡者(不屈の追跡者/Tireless Tracker - MTG Wiki) などと組み合わせると強いです。
また後述の死者の原野(死者の原野/Field of the Dead - MTG Wiki)とも相性が良くゾンビを効率良く出すことが可能できます。
砕土と違い、打ち消しに強い
砕土は貴重なインスタントのランパンですが土地をサクるのが追加コストなため、打ち消しにとても弱いです。
しかし、春花のドルイドは土地をサクるのがcipなため打ち消されてもノーダメージです。
続いてデメリットの説明です。
外科的摘出、根絶の的になりやすい
当然ですがcipでサクるので墓地に行きます。なので慎重に選ばないとヴァラクートが外科的摘出(外科的摘出/Surgical Extraction - MTG Wiki)や根絶(根絶/Extirpate - MTG Wiki)によって追放されて敗北してしまうというパターンがあります。
盤面と墓地をよく見ながら慎重にサクるようにしましょう。
春花のドルイドは3tに盤面に干渉したい場合とブロッカーを立てる以外は2マナのランパンを優先した方が優位に立てる事の方が多いので手札と盤面をよく見て展開しましょう。
また春花のcipは「〜してもよい」なので土地サーチをしないという選択肢もあるので注意が必要です。
マグマの陥没孔
稲妻、全体火力など基本的に3点火力でボードコントロールを行うタイタンシフトにとって5点は高火力です。
インスタントかつ探査のため、外科的摘出の対象から外す目的で使うこともできるのでとてもポイントが高いです。
メインでも問題ないですが基本的にはアグロ環境でサイドに1~2枚採用するような感じになると思います。効率良く墓地を肥やさないと早期に打てないので環境の速度、想定するアーキタイプをきちんと見極めましょう。
M20編
M20では優秀なカードが多数収録されました。それでは早速見ていきましょう。
死者の原野
詳しくは前回の記事(死者の原野入りタイタンシフトの感想 - 麺類メモ)をご覧ください。
新しい勝ち筋が増えて多角的な攻めが可能になりました。
夏の帳
秋の帳(秋の帳/Autumn's Veil - MTG Wiki)の完全上位互換で圧服(圧服/Overmaster - MTG Wiki) が内蔵されたようなカード。
M20の中でタイタンシフトにとって最大の収穫は間違いなく夏の帳でしょう。
上記3点が評価点です。それでは1つずつ見ていきましょう。
コントロール戦でフィニッシャーを強く打てるようになった
今までのコントロール戦ではフィニッシャーがどんどん打ち消されてしまい、ジリ貧になって敗北というパターンがありました。
その対策として風景の変容を2連続で打つのが一番強いものでしたが、夏の帳の収録により緑1マナさえ浮いていれば対戦相手の打ち消し呪文にスタックで打つことにより速やかに勝利することが可能になりました。
対戦相手側の対策としては否定の力(否定の力/Force of Negation - MTG Wiki
)や払拭(払拭/Dispel - MTG Wiki)、呪文貫き(呪文貫き/Spell Pierce - MTG Wiki)が考えられます。
打ち消されたとしても対戦相手が大量に手札を使うことになるので速やかに次のフィニッシャーや再展開をするようにしましょう。
最大の弱点であるハンデスを避けれるようになった
タイタンシフトはジャンドなどのミッドレンジに対しては有利がつきます。しかし、連続でハンデスをされた場合はドローソースが探検しかないため、そのまま強力なクロックやPWによって蓋をされて負けしてしまうという事がありました。
それらを防ぐ上、1ドロー出来るのはかなり大きいです。
青黒ライブラリーアウトに対して僅かながら相性が良くなった
相性が最悪のマッチアップの1つが青黒ライブラリーアウトデッキです(体感では0.5:9.5で極端な不利)。
青黒ライブラリーアウトは全てプレイヤーを対象に取るのでその場をしのぐ事は可能です。
対青黒ライブラリーアウトではクロックを早期に展開する事が重要なのでクロックを展開したら上手く夏の帳でかわしていく方向で戦いましょう。
丸焼き
軽減がなくなった代わりにPWにも対象を取れるようになった焼却(焼却/Combust - MTG Wiki)です。
クリーチャーならば下記のもの
- 悪斬の天使(悪斬の天使/Baneslayer Angel - MTG Wiki)
- 黎明をもたらす者、ライラ(黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer - MTG Wiki)
- 氷の中の存在(氷の中の存在/Thing in the Ice - MTG Wiki)
- 天界の列柱(天界の列柱/Celestial Colonnade - MTG Wiki)
- スレイベンの守護者、サリア(スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben - MTG Wiki)
- 翻弄する魔道士(翻弄する魔道士/Meddling Mage - MTG Wiki)
- カマキリの乗り手(カマキリの乗り手/Mantis Rider - MTG Wiki)
- 教区の勇者(教区の勇者/Champion of the Parish - MTG Wiki)
- ガドック・ティーグ(ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg - MTG Wiki)
- 僧院の導師僧院の導師/Monastery Mentor - MTG Wiki
PWならば下記のもの
- 精神を刻む者、ジェイス(精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor - MTG Wiki)
- ドミナリアの英雄、テフェリー(ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria - MTG Wiki)
- 時を解す者、テフェリー(時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler - MTG Wiki)
- 夢を引き裂く者、アショク(夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render - MTG Wiki)
などの敗北に繋がるものに対処できます。
変容するケラトプス
マナが必要とはいえ警戒、到達、速攻をつけられる上に5/4とサイズが大きいので採用圏内です。
今までの打ち消されない緑のクリーチャーだと到達を持っているクリーチャーは空殴り(空殴り/Skylasher - MTG Wiki)くらいだったので構築の幅が広がります。
スピリットが上がってきたタイミングでサイドボードに1枚採用する感じになると思います。
以上です。
忙しくモダンホライゾンとM20の記事を今更上げる事になってしまい申し訳ないです。
モダンホライゾンとM20によって数年に一度レベルの強化が来たのでいろいろ構築をしてモダン環境を楽しみましょう。
それでは良いタイタンシフトライフを!